フジTVゴールデンシアター特別企画 2002・12・28
赤ひげ 21:30〜23:54
黒澤明監督「赤ひげ」完全リメイク 番宣1  番宣2




新出去定 江口洋介
安本登 伊藤英明
森半太夫 山田孝之
おゆみ ともさかりえ
おすぎ 星野真理
おとよ 鈴木杏




外国で学んで、前途洋々でやってきた安本(伊藤英明)だったけど牢獄みたいな養生所で、ここで働け、おまえが勉強してきたものを差し出せ とか言われたら、そりゃぁやってらんないわね。赤ひげももう少し優しくとはいわないまでも、普通に言えばいいのに。

その赤ひげに反抗して、ここで禁止されていることをすべてやってやると・・・酒は飲むは、仕事はしないわ。気持ちはわかるけど、それじゃまるでだだっこじゃないか。そんなところが研修医の矢部を彷彿する。江口君もだけど、なにげに救命とキャラ被りまくり。

離れに、かまきり娘おゆみという若い女が・・。男を喰った後かんざしで殺してしまうから、かまきり娘って・・(笑)。別に妖怪でもなんでもなく、喰っちゃうってのは、誘惑してって意味だけど、かまきりってネーミングが、なんかエロい。

ぶっつんぶっつんとしたエピソードは、松下由樹ちゃんの母子の話に同情したけど、りえちゃんには共感できなかった。勝手に消えちゃったり現れたりで、結局自分が生んだ子供のことなんか、まったく考えていないし、なんだかなぁ〜という感じだった。

リメイクなんだけど、その元をまったく知らないので、新出という赤ひげが結構お茶目というか、ちゃっかりで、金持ちの殿様から銭をふんだくったり、口からでまかせいったり、そんなところが人間っぽくて、医者といっても完璧すぎず、だんだんと安本が赤ひげに魅かれていくのがよくわかる。

こんな養生所に入れられ、自分が不幸だと思っていた安本が、ここで働くことによって、もっと不幸な人間がいることを知り、己の未熟さを知る。

娼婦の館で下働きさせられていたおとよ(鈴木杏)が熱を出し、療養所に引き取られることとなったが、人にいじめられて生きてきたせいか、なかなかいうことを聞かない。それでも赤ひげと安本の看病によって、心を開いていく。杏ちゃんがいいんだよね。最初から最後までいい。もうこの杏ちゃんのエピソードで2時間つかってもよかったんじゃないのかってくらい。前半のブツ切のエピよりも、杏ちゃんが登場してからのほうが、ドラマとして一気に盛り上がった。

井戸に向かって名前を呼びかけると、死にそうな人間を引き戻すことができる・・雪の中感動的なシーンの後、いきなり祝言って。(笑)

振られた女の妹と結婚するって・・・現代の世の中じゃ、家族がかえって波風たつような気がするが、昔はそれでめでたしめでたし〜ってのが、どうにもわかりづらいなぁ。伊藤英明演じる安本の目でドラマは追っているので、わかりやすいっちゃわかりやすいんだけど、その分江口君主役ドラマとしては、ちょっと物足りない。赤ひげと救命の進藤一生のキャラが、微妙にかぶっちゃうんだよね。しつこいようだけど、安本と矢部も・・。リメイクは難しい。しかも時代劇だし・・。こういっちゃなんだけど、どうせなら時代劇版「救命」を作ったほうが面白かったような気がする。療養所で進藤先生の祖先が、運ばれていたケガ人をそこいらの農具とか使って、バッタバッタと治しちゃうっての・・どう?(笑)。