アンフェア 
the movie
2007−3−17公開
DVD
公式



キャスト
雪平夏見 篠原涼子
三上薫 加藤雅也
蓮見杏奈 濱田マリ
山路哲夫 寺島進
後藤国明 椎名桔平
斉木陣 江口洋介


 
 
 公開からすごい日数がたっちゃって・・・今頃って感じなのだが・・・。
なんせ感想書こうにも誰が犯人か?って映画なわけでしょ、どうやって書きゃいいのよ。もういいかげんいいだろう〜と思ったものの、時間が立ちすぎちゃって記憶が・・・。(~_~;)

 初日舞台挨拶の模様は 当時の日記にダラダラ書いたので省略するとして、2度ほど見た。とにかく江口君の誠実とか家庭的な夫とかっていうイメージに、私自身はちょっと飽き飽きしていたので、この映画の斉木陣にはシビレまくった。なんていうの、くすぶっていた欲求不満な気持ちがここですぅ〜〜〜っと解消されたような気がする。

 SPドラマからの斉木陣登場だったが、正直ドラマでは斉木のキャラづくりがもうひとつ?って思っていたのだけれど、あれはカラダ慣らしの準備体操だったんだとこの映画を見て知らされた。うさんくさいなぁ〜と思っていた斉木陣が、映画でめちゃめちゃカッコよくなっていたのに驚いた。動きのひとつひとつがカッコイイでないの・・・。やっぱこの人はでかいスクリーンのアップが似合う。ちょっとした表情のひとつひとつに斉木陣の見えてこない心のうち?ってもんがチラチラする。

 私は、役者さんのセリフの言い方とか、抑揚のつけかたとかがうまいヘタの基準だと思っていない。だいたい人間は言葉そのものよりも、それを口にする前や後の相手の表情で、その言葉がどういう意味をもっているのかを察知する生き物だと思っている。ただただ言い回しがうまいだけでは、本当の意味でのリアリティーにかけるのでは?というのが、まったくの一般人の私の自論なのだ。そしてスクリーンの中で映し出される空気感、客席の自分がその中に気持ちだけ入り込めるってことが、映像を見ている側の私の絶対譲れない条件なのだ。

 犯人はこの人なんだろう〜と思いつつ、でもなぁ、それじゃあんまりベタだしなぁ・・と思い、しかしながら、犯人が誰か?というのがこの映画の最大のウリなわけで、それにふさわしい俳優といえば・・やっぱり、この人しかいないじゃんか・・と思い、いや・・でもそれではあまりにも安易じゃないか・・と(爆笑)。SPが終ってから映画公開まで、そういうストーリとは関係ない大人の事情ってやつで1人犯人あてをしていた。たぶん3人に1人はこんな犯人探しをしていたんじゃないかと思う。

 犯人さんが、車で逃亡しようと地下駐車場に来た蓮見杏奈の前に現れた時には、ゾクっとした。「なんだ・・・驚かさないでくださいよ〜」たぶん蓮見杏奈がそんなようなニュアンスのセリフを言ったと思う。当然この人が犯人だろう〜と心の中で思っていた私だったが、今、ここで、犯人としてこの人が現れるとは思っていなかったので、「驚かさないでくださいよ〜」ってのは、そのまんま私のセリフでもあった。そしてここからこの俳優さんの犯人としての顔が始る。もう誰にも止められない・・・。そんな犯人としてのゆるぎない信念に私は取り込まれていく。悪といわれれば、悪なんだろうけど、その悪の向こうに見えるものは私利私欲ではなく、体制や正義。けれどそのぶん冷酷さが漂い、それはやはり悪と変化する。そういう意味で結構面白い映画だった。

 斉木陣・・・いいキャラクターだった。
血の通った人間だった斉木が心を凍らせた。その凍りついた心はもう自分では止める事はできなくて、ただただ前に進むだけだった。そんな斉木の前にもしかして自分を止めるかもしれない相手が現れた。この対決は、もしかして斉木にとってとても楽しかったのではないか・・・。うれしかったのではないだろうか。最後に人間に戻った・・と思った私だったけど、もしかしたら斉木はず〜〜っと、血が通っていたのかもなぁ。
あまりストーリに触れていない感想でした。