人生の約束  
 石橋冠監督  2016・1・9公開


 キャスト  
   
竹野内豊 中原祐馬 
江口洋介  渡辺鉄也 
松坂桃李  沢井卓也  
 優香 大場由希子 
小池栄子  藤岡小百合  
 高橋ひかる 渡辺瞳  
美保純  富樫美紀 
 柄本明 武田善三 
 西田敏行 西村玄太郎 




 
 


紺のハッピ姿の中に、1人だけ目立つ白シャツに白ネクタイ&白ハッピ
やくざの若頭の出所祝いか!!
角刈りの無精ひげ、おまけに髪にも顔にも白いものが目立つという・・・。
そうとう長い年月、おつとめご苦労さんでした。


すごいね、神輿まで出して・・・。
イヤサー!!イヤサー!!
町を挙げての??と思ったら、なにやらお通夜のような暗い雰囲気。
どうやら出所祝いではなく、大事な大事なお神輿・・いや、曳山を譲り渡す屈辱的な儀式だった模様。

そして角刈りはイチローさんではなく、われら江口洋介演じる鉄也さんだったようです。

いや~~とてもこの人が、あの「江口洋介」だとは思えませんねえ。
どこのおっさんかと思いましたよ。m(__)m


一方、主人公中原は、IT社長。
金持ち、傲慢、鼻持ちならん奴だそうだ。

「俺が買えと言ってるんだよっ!!」

などと部下にどつくらしい。
が・・・全然すごみがないんだわぁ。
竹野内豊、頑張ってますっ!!って感じなんだけどさぁ~~、もうふた頑張りほしかったわ。


親友の葬式で出会った鉄也と中原。
そりゃぁ、傲慢ITヤロウに出所若頭ですから、こりゃぁもう水と油。

ただ黙って、金だけたくさん置いてきゃ喜ばれるものを、よけいなことを言う社長サマ。

「病院はこの町の・・・?大丈夫だったんでしょうか・・?知っていたらもっといい病院に~~」

おいおい、この町の人の立場はどうなるんだ。みんなその病院でお世話になっているだろうに。

それ聞いたら、この町で親方と言われている鉄也だもの、激怒してあたりまえよ。イッパツくらい殴って当然よ。なんたって、角刈りなんですから。

正直こんなITヤロウなんざ、朝飯まえでしょうけど、ヤクザじゃありませんから~~素人さんですからぁ~~。
鉄也だって手加減したんだわ、あれでも。

ま、しかたないわね。
オレ様は空気読めませんって、昔からきまっているんだよ。




そんなわけで、いろいろあって??会社は粉飾決算とやらで、中原社長は社長ではなくなってしまいました。
自業自得とはいえ、ちょっ、カワイソ。

で、することもなかったのか、わかりませんが・・いや、そんなわけない。
親友のために、親友の想いを、親友へと文を綴る。


「友よ」


それがあっという間にネットで拡散~~さすがIT(笑)

そしてその文章を手にもって、鉄也は曳山協議会へ!!

そもそも、なんで曳山を譲り渡したかっていうと、脱輪事故をおこして、修理にお金かかって、人もお金も足らなくて隣町に売りにだしたそう。

それが発端になって、また曳けることになった。

つながりってやつですね。


酒場での体操みたいなダンス?こわもての鉄也が楽しそうでいいわ。


ちょっとした良いシーンが、ぶつ切りのように入ってくる。
うんうん♪、おぉ~~お♪って目を見開くと、どうでもいいようなシーンがだだ流れていく。

みんないいんですけどねぇ、特に鉄也なんてすばらしいんですけどねぇ。

曳山は感動するし、伝統を受け継いできた祭りがある町って、すばらしい。
うらやましいと、ひしひしと感じるし・・。ホント圧巻の曳山祭り。


だから、主役は曳山祭り 見どころは曳山祭り。
曳山祭りがどんだけスゴイのか素晴らしいのかは伝わってきた。
曳山祭りをスクリーンで輝かせるために、俳優陣は脇役で名演技を披露した・・ような感じ。

それでいいのか、それがいいのか・・よくわからないけど。



ちりばめられたセリフはよかった。



階段にたとえたら「踊り場」
「踊り場」からだったら人生の過去も未来も見えるだろ

子供は育ち、こっちは老いる。納得して時は流れる。


公開してすぐに映画館で見た。
江口君の演技には胸が熱くなって感動した。
曳山のシーンも、とても感動した。

だけど、この映画の感想を・・と思うと、何を書けばいいのか・・あまり浮かんでこなかった。
初映画作品のために、こんなにたくさんの良いキャストをそろえられたのは、たぶん監督の人間性のすばらしさもあるのだろう。



江口君が角刈りまでして演じた鉄也。
できることなら、もう少し内容の濃い映画になってほしかった。

でも、俳優江口洋介にとっては、とてもためになる作品だったと思う。
監督さんが、鉄也役に江口君を起用してくれて、感謝したい。