洋菓子店
コアンドル 
 
監督・深川栄洋  2011・2・11公開
     



 キャスト 
江口洋介   十村遼太郎
 蒼井優  臼場なつめ
   
 江口のりこ  佐藤マリコ
 尾上寛之  海千尋
   
 加賀まりこ  芳川さん
 戸田恵子  依子・ウイルソン




 

江口君がパテシエになって、いろんなケーキをいっぱい作って、大活躍する映画だと思っていたら(笑)、途中勘違いしてたことに気づいた。十村っていくつの設定なのかしら。お菓子を作らなくなって8年とかいうけど、江口君のビジュアルが若すぎて、8年もの年月がたったのが感じられないわ。パテシエ以外の服がステキすぎる。(笑)

とにかく十村に関しては完璧。
人生をあきらめているような前半、昔のことに苦悩する中盤、生きる希望ができてきた後半、この流れが素晴らしかった。その場その場の心情が、スクリーンの中から伝わってくるようでもあった。
江口君、いいお仕事したね・・・って、そんな感じ。
こういう役もいいな〜と思ったね。それほど「何」ってものがあるわけじゃないのに、伝わってきちゃうのが不思議だった。


全体的に思ったことは、「蒼井優ちゃんの映画だな」ってことくらい。
どっちかというと、十村が・・というよりは、なつめの人生を変えるきっかけになった人間のうちの1人が、十村ってことで、スパイス的な役目なのよね。

正直、江口君が出なければ見なかった映画だと思うし、江口君みたさに、もう1回足を運ぼう〜とまでは、なかなか難しい。そこまで十村がすごい魅力があるのか?と言われると、もうひとつ物足りない。もうひと押しほしい。けど、また見たいと思わない原因はなにか?と言われれば、なつめにある。


これはもう、趣味趣向の問題なのだ。ただただ、なつめに魅力を感じない。うざい。この一言につきる。田舎の子ではあるけど、イマドキの娘で、それはリアルなのでいたしかたない。でも鹿児島弁?だから、なつめのキツさも可愛く思えるって言った江口君の発言には、私は同意できない。鹿児島弁うんぬんの問題なのか???なんであんなに怒鳴るようなセリフまわしなのか・・。高いテンションとはいうけれど、そういう問題なのかなぁ〜。もう少しソフトだったら、違うんだろうけど。

一生懸命に生きている女の子って、共感できなかったってのが、すべて。
もちろん、いい子なのはわかるし、カワイイわけで、ほっておけないわけで・・、なのに共感できないってなぜなのか。厨房でマリコとなつめのケンカのシーンでも、私だったらマリコ側にたっちゃいそうだもの。一生懸命とか、まっすぐな心とか、時に無神経と紙一重になるわけで、そのさじ加減が難しい。いろんな人に、いろんなところで、なつめの無神経さ加減が感じちゃって、美味しそうなケーキを見て、楽しくなるはずだったものが、帳消しになってしまった感があって、とても残念だった。

この映画は、多くのセリフ説明もないし、描写もシンプルだ。ちょっとしたシーンだけで、ああ〜十村はあのあと、あんなふうな気持ちになって、あんな生活になって、こんなふうに今生きているんだなって、すべてわかる。つらかった描写などなくても、辛かった日々がわかる。だから、監督さんすごいなぁ〜と思うし、やっぱり・・江口君、いい仕事したね〜〜って思う。



2011・2・19