黒沢明ドラマスペシャル  テレビ朝日開局55周年記念ドラマ 2013・1・19(土) 21:00〜 
脚本 黒沢明 菊島隆三  野良犬 監督 鶴橋康夫 



 キャスト 
 江口洋介  村上翔一
   
 永瀬正敏 遊佐英 
広末涼子  遊佐アキ 
中村獅童  重山浩介 
ミムラ   村上美佐
 柄本祐 柳下銀次 
嶋田久作  羽田礼文 
 でんでん  福本隣太郎
 大杉連 佐藤正賢 



 2013・1・19 オンエア  14.3%
 


私は黒沢明監督の「野良犬」は知らないもので、リメイクだろうがリメイクじゃなかろうが、どうでもいいんですけど、リメイクだと思っていた人たちからは、「なんじゃこりゃぁ〜〜!!」らしい。

黒沢明ドラマスペシャル 刑事ドラマの金字塔 黒沢明の「野良犬」が現代に蘇る。

こんなふうに煽っちゃったもんだから、「なんじゃこりゃ〜〜」もいたしかたない。
そういえば江口君が、拳銃を盗まれるというモチーフは同じだけど、中身は現代にアレンジした別の作品うんぬん言っていたのって、こういうことだったのね。しかし、本家を知らない私としては、何がどう違うのか??

子供の頃のいじめ問題が、大人になってもずっと引きづっていくという、確かにものすごく深い人間ドラマではあった。いじめる人間といじめられる人間と、それを傍観する人間。なんともいえない考えさせられる内容ではあった。

まぁ〜〜でもさ、江口君演じる村上刑事。
カッコイイ男なのよ。ナレーションだか語りもいいのよ。いいんだけど、この村上ってキャラクターがどうも一貫性がない。ヤバイ現場に1人で飛び込んでいく熱血漢だと思えば、バスの中でありえないほどあっけなく、拳銃を盗まれるというアホだし。刑事の拳銃って、あんなにスット抜ける簡単なものなのか。お尻のポケットに入れたサイフより、盗むの簡単そうに見えた。

拳銃さえ、盗まれなきゃ・・・・としかいいようがない。
もっと言えば、何故出口近いシルバーシートなんぞ座ったのか。
せめて1人乗りの席に座ってもらいたいかった。(笑)
っつか、拳銃持って捜査でもないのに公共のバス、乗って帰るなよぉ〜〜〜!!

それだけじゃないわ。
上司に怒られて、極秘で拳銃探しているっていうのに、「オレの拳銃盗んだんだよぉ〜〜!!」ってしゃべりまくり。(笑) 必死になってるのはわかるけど、同級生の銀次を殴る蹴る脅して「返せ!返せ!!」って、子供かよ。つい、もとをただせば、アンタが寝ちゃったからなわけで・・・・と言いたくなっちゃうわ。

拳銃を返してほしさに、重山の頼みをきいて遊佐の妹アキに会いにいくわけだが・・・。

子供時代の映像で、借金とりをやっつけようと、石を遊佐兄妹と一緒に投げつけるのは、小学生ならともかく中学生だとなんか違和感があるな。ある程度わかる年頃だと思うけど。村上のお父さんが兄妹の面倒を見て、一緒に暮らしていたのに、銀次のいじめ事件で一変してしまう。

しかし、重山・・ありえん。
手に火をつけるもありえないのに、背中に火つけるって・・殺人じゃん。
しかも自分の手を汚さず、村上にやらせようとしたなんて・・それをかばって遊佐が代わりに火をつけちゃったなんて・・・。重山ありえんけれど、黙って見ていた村上のありえんし、火をつけちゃった遊佐もありえん。

盗まれた村上の拳銃で、遊佐が人を殺す。そしてその拳銃を盗んで遊佐に渡したのは銀次。
野球部のいじめ一件が、回りまわって戻ってきたって感じ。

銀次は、偶然バスで村上を見かけたって言った。偶然寝てて拳銃が見えたって言った。
だからこそ、いいのかもしれないけど、個人的には銀次が昔のことをずっと恨んでいて、刑事になった村上の拳銃を最初から狙ってしくんだってほうが、理解しやすい気がする。

重山を信用しちゃダメってアキが言っていたけど、みんななんでそう思わないのか・・わからん。
遊佐も、重山から金をもらおうとするけど、あの重山からなんで取れると思うのか・・わからん。
拳銃をさがしてやるから、遊佐を探せと重山から言われて、なんで村上はのこのこ行くのか・・わからん。
だって、野球部で人に火をつけるように命じた男だよ。
普通は、こんな男に近寄らないよ。

結局、いじめ事件は本来なら殺人未遂事件だっていうのに、当事者たちは「いじめちゃった」程度の認識なのか・・と。からかうために拳銃を盗んだと告白された村上が銀次を投げる蹴るして、おまえのせいで・・・と言う姿に、ちょっと気持ちが萎えた。あの時、「やめろよ」と言えなかったことを、銀次に指摘されて、少しはこたえたろうけど。


村上の上司いい人なのに撃たれちゃうし、遊佐は村上に撃たれて死んじゃうし・・。
村上は刑事としての腕は、ボケだと思うので、交番勤務になって、よかったんじゃないかと・・・・。
ミムラ奥様も喜んでいるみたいだし、これからは番犬ってことで・・のんびりやってください。