シダの群れ
  Bunkamuraシアターコクーン  作・演出=岩松了   2010・9・5(日)〜29日(水



キャスト

阿部サダヲ(タカヒコを慕うチンピラ森本)/風間杜夫(組長の片腕水野)/江口洋介(組長の愛人の子タカヒコ

小出恵介(組長の正妻の子ツヨシ)/伊藤蘭(組長の愛人 タカヒコの母真知)/江口のりこ(正妻の子ツヨシの妻りん)

黒川芽以(正妻の子ツヨシの愛人ヨーコ)/近藤公園(チンピラ佐々木
)尾上寛之(チンピラ藤井)/ぺ・ジョンミョン






 舞台にはいかず、DVDにて観劇

初見では、何がなんだか??
ヤクザの世界ってことで、登場人物が年齢関係なく兄さん、姐さん連発。
わかっちゃいるけど、つい、誰が誰の姉さん??とか思っちゃって(笑)・・。

冒頭からのりんとチンピラのテンションについていけず・・・(悲) 
幕が開いて、さぁ〜どんなお芝居なのかな?なんて思う余裕、与えてくれなかった。
とりあえず、この人誰??とか思っている間に、ドンドンぎゃんぎゃんセリフ言われてしまうので、そんなにしょっぱなからわめきたてなくても・・と。
数分見ただけで、疲れを感じている自分が、情けなかった(>_<)

なんだかわけがわからず、だんだんめんどくさくなった。
もちろんなんとかこらえて最後まで見たわけだが、何をどう書いていいのかもわからず・・・。
だって、ただ見てただけで、理解しようという努力にいたらなかったのだ。


それから数か月、もう一度見直した。
あ〜〜、はいはい!!そう〜なんだ。
今度はする〜っと、頭に入ってきて、それなり楽しめた。
そりゃぁ、わけがわからなかったとはいえ、1回見ていたわけだから・・・これで初回と同じだったら、よっぽどわけのわかんない舞台か、アタシの頭がよっぽどアホなのか、どっちかってことじゃない。江口君の出ている舞台をけなしたくはないし、アタシのアホさ加減をさらしたくもないし、ほんとホっとしたわ。


お話としては、愛人の子のタカヒロが、刑務所から帰ったら跡目をつぐって約束だったけど、戻ってみればその場所は、正妻の子ツヨシになりかけていた。そして、愛人の子は追いやられ、正妻の子が組長になったって感じ。ずいぶん端折ってしまったが(笑)

務所帰りっていうのと、愛人の子っていうせいなのか、終始タカヒロがくら〜〜〜い。
ひとりそこにタカヒロが現れるだけで、空気がどんより重くなる。
それとは正反対に、正妻の子ツヨシが現れると空気が明るくなる。
これが正妻の子と愛人の子の違いなのか。

だいたいこの組に跡目争いが存在することが理解できないわ。
争うまえから、勝ち負けは決まっているじゃない。
どう考えたって、タカヒロの負けじゃん。
いくら人望とか才覚があったとしても、組自体がどんより暗くなってしょうがないわ。
っていうか、なまじ人望と才覚があったために、追い落とされる結末になっちゃったんだろね。

けど、タカヒロ自身は組長になりたかったのかしら??
何がなんでも跡目をとりたいようには思えなかった。
タカヒロが本気で闘う気があったら、ツヨシなんぞ敵じゃないでしょ。
そこに愛人と正妻のひけめみたいなものがあって、一歩引いちゃう。
だから結局、勝負にならないんだよ。

タカヒコの母の蘭さんが、今まで見たことのない蘭さんだったので、びっくりした。
ちょっと声を張りすぎで、のどをいためやしないかと心配したけど、したたかな組長の愛人の立場と息子を思う母の顔を演じわけているのは、見事だった。あのルンバの踊りは、味がありすぎ(笑)、すばらしい〜〜。風間さんもうまいわ〜〜。

サダヲさんの役が、私の中ではいまひとつビビっとこなかった。
中途半端だなぁ〜〜と。もうちょっとタカヒロのために、なにか大きなことをやってのけても〜とか思って。
でも、下っ端のチンピラなんだから、それでいいのか・・・。

それぞれの悲哀みたいなものが、後になって伝わってきたけど、岩松さんの舞台って難しいわ。
すぐに理解できないぶん、わかってくると深いものがあるけど、そこまで辛抱できるかってとこ。




2012・5・20