湘南爆走族 1987年4月公開(東映)
原作・吉田聡 監督・山田大樹



キャスト
江口洋助 江口洋介
石川晃 織田裕二
丸川角児 村沢寿彦
桜井信二 佐藤健
原沢良美 我王銀次
津山よしこ 清水美砂
三好民子 杉浦幸
桃山マコ 杉本彩
城崎 竹内力

制作日数がすごく短く、後半は徹夜。初めての作品だから、強烈に印象に残っている。どこから撮られているのかもわからなく、ただ演っているという感じ。(江口談)



貧乏湘爆は、5人で1杯のラーメンしか注文できない。
時計周りで1人3本をチュルチュルしよう〜〜って決めるなんて、かわいらしい。
1杯のかけそばより悲惨なのに笑いがこぼれてきちゃう。そんなものをチンタラすすっていては、1周するだけでラーメンがのびのびクダクダになってしまうぞ。

しかしながらそんな心配、湘爆には無用だった。1周どころか2人目を待つこともできず、どんぶり横取りチュルチュルやり始めたヤツがいるではないか・・ってオイ、紫トサカの江口じゃん。リーダー自ら掟を破るとは・・。(ー_ー)!!
いやぁ〜、なにげにこの紫アタマ、ちょろちょろズルするイタズラぼうずなのよ。ラストでも、津山さんのチャーシュー盗み食いするし・・。ホンっと、リーダーなのにさ!!

人気のある湘爆に敵対心もつのが、竹内力。個人的に竹内力の顔が四角くなくて長細かったのが気になって気になって・・。これが結構な大所帯でなんだかんだと、ちょっかいを出してくる。江口は気にすんなよ〜って軽くながしているけど、織田ちゃんのアキラは「じょ、冗談じゃないっ!!」とアツイので、1人で乗り込んでいってしまう。アキラったらカルシウム不足なのか、すぐキレるし、ヤキモチやきだし・・なかなか愛らしいキャラじゃないの。(笑)


白い特攻服に身を包んで、バイク走らせるアキラの目は鋭くって、カッコイイ度満載だった。だけど、ボコボコやられちゃうのよね。(>_<) そりゃぁ、5対1とか10対1ならともかく、何十人対1なんだもん。無理だって!!

アキラを救いに、湘爆のメンバーが助けにくるも、江口だけはのんきに手芸の買い物になんか行っちゃってて伝わらず・・。江口のいない湘爆なんて・・とバカにしていたけど、これが結構がんばるじゃん、活躍するのよ。でも、これで全部片付けちゃったら、江口はいなくてもいいことになっちゃうから、いいところで後から駆けつけるわけよ。でもって、歩きながらボコボコ相手をたおしちまうのだ。どんだけスゴイんだよ。この時初めて、名実ともに江口洋助は湘爆のトップよって認識できた。

「湘南とるとかヤクザみたいなこと言ってねぇで、おまえらも走りゃあいいじゃん」
江口正論!!拍手。

しかし、相手は族・・いや、こっちも族だが・・・。

「うん、そうだね。一緒にツーリングしようか!!」

などとこたえるわけがない。
結局度胸試しという、古臭い〜〜い映画や、不良ドラマにお決まりのスピードレースをすることになる。ブレーキ踏み間違えば壁に激突。アボ〜〜ン!!
もちろん江口はギリギリところでブレーキよ。それを見た竹内が狂ったようにバイクを走らせてくる。

死ぬぞ、死ぬぞ、コイツ絶対に死ぬぞ・・。
それを直感した江口は逆走し竹内に飛び掛り、地面にたたきつけられながら竹内を救う。竹内が壁に激突死するのを避けたわけだ。
なら、最初からやるなよ_____(ー_ー)!!
命を賭けた勝負なんだろ??

でもさ、100キロのスピード出して壁にたたきつけられちゃぁ激突死間違いないけど、バイクから放り出されて地面に叩きつけられても、道路と激突死していると思うんですけど・・・そこんとこは、どうなんでしょ〜〜(笑)。ま、映画ですから・・江口が命かけて竹内を救ったということで、さすが湘爆!!さすが江口!!めでたしめでたし・・。

アキラの彼女の名前が「三好民子」っていうんだけど、アキラはもとよりみんなが「たみさんが・・、たみさんは・・」っていうたび、文芸作品である「野菊の墓」が浮かび、その「野菊の墓」が浮かぶたび、松田聖子のデコだしの「民さん」が浮かんでしまった。そんな映画、あったんだよねぇ〜大昔。(笑)

しかし江口、なんで手芸なんだろう〜なんで刺繍なんだろう〜(笑)。しかも部長だし。女子部員(手芸部なんだから女子ばっかで当たり前か)に囲まれちゃって、おだてられて、ホント声が嬉しそうに弾んじゃっているし、こりゃたまらん役だわ。バイクのって飛ばしている江口はカッコイイけど、針もって刺繍している江口は、もっとカッコいいわ。テキパキと女子部員を指導している姿は、惚れちゃいそうだ。大好きな手芸だけど、同じくらい大好きなバイク。で、ついバイクに誘われて手芸部から消えてしまう。頼りになる江口部長がいないと、困っちゃうんだよねぇ、作業が進まなくて・・。やっぱ部長なんだから、いなくなっちゃだめでしょう。

マジメな津山さんも好感もてるし〜〜、江口とさほどのアツアツモードじゃないところもいい。江口の彼女ってわけでもなさそうだし・・・。こういうどっちに転がってもおかしくない男と女??の関係が、一番平和なのよねぇ。

「だから、部長なんて、やんぴこんぴ!」


「やんぴこんぴは許しませんっ!」

このやんぴこは許しませんって津山さんの言い方が、お姉さんとかお母さんみたいで、何気に好きです。



おまけ

オーディション風景の江口君、やっぱねぇ、違うよ。
他のコとは違っていた。もちろん織田裕二も。
でも江口君の場合は、素朴だけど洗練されているというか、色がついていないけど華があるというか・・身びいきかしら(笑)。
ものすごい自然な演技していたのに、ちょっと驚かされた。
なによりまだ若いのに、熱く演技のことを語っているじゃない。ふわふわしたところなんてなくて、一生懸命というか、本人なりにプロ意識もって仕事していたんだなぁ〜というとこが、感動した。とにかく楽しそうで、未来がいっぱいつまっていたんだな〜^と・・・。江口洋介の原点がここにあるって感じがした、「湘南爆走族」永久保存貴重なDVDです。まだ買ってないあなた、さぁ、ゲットすべし


2008・10・26著